産婦人科の基礎知識

産婦人科で扱う疾患①

ここでは産婦人科で扱う疾患、「子宮筋腫」について簡単に説明していこうと思います。

まず子宮筋腫について。子宮筋腫とは、お産の時に陣痛を起こす子宮の筋肉より発生する良性腫瘍のことです。だいたい、30代後半の女性の5人に1人が持っていると言われています。従って、筋腫を持っていることが、直ちに手術となるわけではありません。
症状が現れてしまって手術が必要となるのは、更に20人に1人ということになります。筋腫の症状は、その発生場所によって違ってきますので、筋腫が大きくないから、そのままにしておいても大丈夫と言うようなものでは無いようです。
子宮筋腫には、粘膜下筋腫といわれるものがあり、子宮の中に出来る筋腫で生理の量が増え、貧血となってきます。よって、その大きさが1cmであったとしても手術が必要となります。
この場合は、患者さんの希望により子宮鏡下手術あるいは子宮全摘術となります。この種類のものは、時に、子宮内に押し出され、子宮口から脱出してくるため、腹痛があり、中には大出血される方もいますので、緊急手術が必要となります。

そして、漿膜下筋腫。
これは、子宮の外にあるために、自分でさわるようになるまで無症状のことが多いようです。この場合には、手拳大の大きさが手術の対象になりえます。さらに筋層内筋腫。これは一番頻度が高いもののようです。大きさが、小さい内は、漿膜下筋腫と同様に無症状ですが、大きくなるにつれて子宮内腔の変形が起こりますので、過多月経による貧血がでてきたり、不妊症の原因になったりする場合もあります。

また、頚部筋腫。
これは、大きくなってしまうと排尿困難となることがあります。子宮筋腫は、子宮内膜症と違い、比較的、痛みの訴えの少ない疾患ではありますが、時に、急激な痛みがでてくることがあります。

子宮筋腫の治療法は、子宮全摘術が多くの場合に行われていますが、子宮を残すことも可能な場合もあるようです。